鈴鹿サンデーロードレース最終戦 第52回NGK杯
第52回 NGK杯
ST600 Supported by BRIDGESTONE
ENDLESS TEAM SHANTI
平野ルナ
予選:15位 決勝:9位
平野ルナの2016年最後のレースとして選んだのが、この鈴鹿NGK杯。レースウイークまでに鈴鹿を走行したのはハーフウエットのコンディションだった1日のみでして、ドライで走ったのが初めてという状況の中で水曜日の走行から車体とエンジンを合わせる作業を懸命に行いながら、金曜日を迎えました。金曜日は特別スポーツ走行が2本。この時点で日曜日は雨予報。とにかくドライでのセットとライダーの鈴鹿対応力を研ぎ澄まします。目標タイムを予選前まではクリアしてきたので、予選では正直かなり期待していました。
土曜日は予選。鈴鹿NGKは全日本と同様の2DAYで開催されます。全部で10周弱しか出来ない中で、どんどんペースをあげていきますが、各セクタータイムをまとめられない。セクター1がよくてもセクター2で落とすといったまとめきれずに予選は終了し5列目15番手スタートとなりました。
予選が終わり、不安視していたエンジントラブルが目に見えて顔を覗かせ・・・これでは決勝は危険だと判断し、急遽スペアのマシンへ。朝一の再車検も無事通し、決勝を迎えるだけとなりました。雨はますます強くなり、JSB1000クラスでは転倒者が続出。気温も低くサバイバルなレース展開も予想されました。雨レースはなんとチーム設立して3年目ですが、初めて。他のサーキットのデータをかき集め、グリッドに付いてから写真撮影をする間もなく水温、足回り、タイヤ全てに注力(ウエイト時間が短い)して送り出しました。完走がマストだが「欲を出すのはお前の判断に任せる」とつぶやいて笑 スタートはいつも通り最高。1周目で3台パスして帰ってきます。雨は止む事なく降りしきりますが、ルナは前者を次々とパスし自力で9位まで浮上。視界の悪い中ブレーキングでしっかり前に出れるようになったのは成長したかな。トップの転倒もあり9位でシングルフィニッシュとなりました。
3/11に唯一の女子高校生ST600ライダーとして筑波ロードレース選手権に参戦を始め、オンシーズン約8か月間600ccでレースをしてきましたが、多くの方々にご協力をいただき、平野ルナ自身も大きく成長できた1年だと思います。当初は否定的な意見もありましたが、私自身はルナのST600に参戦したいという意見に賛同してよかったと思っております。600ccに乗ったからこそ見えてきたもの、得たもの、多くの出会い、非常に今更ながらやって良かったと改めて実感している次第です。もちろんまだまだライダーもチームも力が足りません。足りないからまだこの順位なのです。ホームの筑波でも自力で入賞出来なかった。力が足りないのです。1年目だから、女の子だから、という理由は無いのです。・・・が、それでも私は「よく頑張ったな」と言ってやりたい。来期は更なる飛躍を目指し、挑んでいきたいと思っております。チームは後数レース残しておりますが、一足先に関係者・ご協力いただきました皆様方、今年1年間の平野ルナのレース活動にご協力いただきましてありがとうございました。