全日本ロードレース選手権 第9戦 鈴鹿

全日本ロードレース選手権シリーズ第9戦
MFJ GP 最終戦
鈴鹿サーキット
ST600 Supported by BRIDGESTONE
TEAM ENDLESS by SHANTI SSM
平野ルナ
予選:29位 出走台数33台 決勝:20位


いよいよ2018年全日本ロードレース選手権も最終戦の鈴鹿を迎えた。天気予報はウイークを通して晴れ。絶好のコンディションの予定だったが・・・。最終戦の鈴鹿は事前テストが無いので前々週に鈴鹿西コースにテストに行ったのだけれども2本目の1周目にスプーンカーブで転倒。そのままテストを終える事となりライダーの平野ルナは1年以上ぶり昨年の鈴鹿4耐以来の鈴鹿のコースをレースウイークだけになってしまうという。転倒の影響はほぼ無かったレースウイーク初日。チームはサスペンションユニットを昨年に戻すことを決意。昨年のデータを必死に手繰り寄せ、これまたイチからセットアップ。しかしながら走行毎にタイムを上げベストタイムを更新する平野。2日目には目標としていた16秒台も見えてきた。足回りのセットもそうだが、エンジンが良く走ってくれエンジニアの皆さんには非常に感謝しています。
予選を迎えたコースイン直前に少しトラブルがあり、単独での走行に。ここでも平野は気を吐く。各セクターで自己ベストを連発。周回毎にタイムを更新し17秒2まで上げてきた。昨年からみたら3秒も速い。確実にライダーが進化している証だと思う。チームもそれに呼応するように対応する。結果的には終盤にセクターをまとめられず16秒台には入らなかったが決勝に向けてポジティブすぎる予選となった。
決勝日。朝。窓を開ける。・・・雨。いやな予感はしていたが確実にレインレースになる事を確信した。朝フリーではユーズドのレインタイヤで車体のセットアップを確認。データが少ないながらも大きく外してはいない。22番手付近で終え、レインでの対応力を見せてくれた。そして今シーズンの集大成。鈴鹿戦の決勝が始まる。私自身も正直緊張していたようなしていないような・・・それでも何かやってくれる予感はあった。スタートを無難にこなし毎周回順位を上げてくるライダー。一時はトップと変わらないタイムで周回しみるみるポジションを20位まであげる。ポイント獲得争いになった集団は最終ラップまでもつれこみ、最後のシケイン。他車と軽く接触しながらも引かない平野。集団のトップでゴール。男性ライダーの中で唯一の女性ライダーであるわけだが決して引けを取らなかった。この成長は素直に嬉しく思う。順位は20位と1ポイント獲得に収まったがそれ以上の成果をチームにもたらしてくれた最終戦にふさわしい良いレースでした。

鈴鹿を足を運んでくれたファンの皆さん。そして多くのスポンサーの皆さん。本当にありがとうございました!!