アジアロードレース選手権 Japan SUGO

2022アジアロードレース選手権シリーズ Japan Rd.
宮城県 スポーツランドSUGO
AP250

ENDLESS TEAM SHANTI
中村龍之介/HONDA CBR250RR
予選:8位
決勝:RACE1 2位 RACE2 4位



今までの実績が評価され、いわゆるワイルドカード枠でのアジアロードレース選手権(ARRC)に参戦する事が叶いました。ENDLESS TEAM SHANTIとしては初のFIM管轄のレースとなり右も左もわからない中で多くのメーカー/企業様にご協力頂き車両も作る事が出来ました。
今回車両ベースはJP250仕様。エンジンはJP仕様から圧縮のみの変更とし、マフラーはハルクプロ様(アストラホンダ同様)にご協力頂きました。エンジンスペック的には劣るマシンでどこまで行けるか・・・非常に厳しいレースとなるのはもちろんわかっていました。
ウィークに入り、地の利だけはある・・・中で、決定的な違いのあるタイヤの違いに苦戦。(JP250はα13SPH/AP250はα13SPZ)グリップも剛性も強いタイアにサスペンションはSUGOのデータは全くアテにならず。サスペンションエンジニアと共に徐々に詰めていく事が可能となりました。
予選はドライコンディション。中村は全日本でのタイムを大きく超えるタイムをなんとか叩き出すますが、やはりアジアのライダーも甘くはなくどんどんとタイムアップしていきます。結果的には8番手で終了。マシンもそうですがやはりライダーは速い。たった一度の予選セッションでも大きな違いを見せつけられました。

レース1。なんと天候が怪しく・・・グリッドについた時にはフルウェット。急遽レインタイヤへ変更します。・・・が、タイヤウォーマーが外された時、前方のグリッドのライダー全てドライタイヤ。後方を見ると全車レインタイヤ。間違えたかなとも正直思いました。・・・がどうみてもウェット。決勝がスタートしてレインタイヤの中村はほとんどドライセット/レインタイヤの組み合わせでなんとトップに立ちます。後続を引き離しにかかりますが、ペースの上がってきたレインタイヤ勢に抜かれポジションを落とします。最後まで粘り強く走り切り初参戦で2位表彰台を獲得しました。

レース2。翌日曜日は快晴のドライコンディション。このレースで中村の強さが試されました。序盤出遅れましたが、トップグループ後方でレースを展開。ベストラップを更新しながらアジアのライダーと戦います。ブレーキングでは決して負けていない中村は必死に前の集団を追いかけ、バトルとなった1台にも競り負けない気迫を見せてくれました。結果的に最終ラップのシケインで上位のクラッシュもあり4位入賞となりました。

レースを終えた中村は雨の2位よりもドライの4位が嬉しいと。これは私も同じ気持ちでした。エンジンパワーで非常に辛いレースをさせてしまったが、それを跳ね返すライダーの底力を見た気がします。このレースに参戦して心から良かったと思っています。
ご協力頂きました多くの皆様に感謝致します。ありがとうございました!!