全日本ロードレース選手権第1戦 ツインリンクもてぎ

2019全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦
ツインリンクもてぎ
ST600 Supported by BRIDGESTONE
ENDLESS TEAM SHANTI
鈴木光来/HONDA CBR600RR
予選:30位 出走台数46台 決勝:19位

MFJ CUP JP250
ENDLESS TEAM SHANTI
中村龍之介/HONDA CBR250RR
予選:総合9位(INT6位) 出走台数30台 決勝:総合2位(INT2位)

全日本ロードレース選手権が開幕した。今年からライダー/スタッフ共に一新したチームは新たな始動をしましたが怪我やマシン手配の遅れで開幕戦ギリギリとなるスケジュールに苦戦。光来も600cc初乗り後にモタードトレーニング中に鎖骨を骨折し、手術後に事前テストへと臨みました。問題点を洗い出し、臨んだレースウイークは開幕戦ということで木曜日から走行。自己ベストをどんどんと更新する光来だが今ひとつ伸びが足りない。車体のセットアップはスタンダード近くへ戻し、走り込みを続けるが、初日の最初の走行で自身のミスによりS字でハイサイド転倒。軽い脳震盪があったため2本目はキャンセルとなった。満足に走りこめない気持ちと焦る気持ちが交錯し悪い流れとなってしまった・・・。2日目は順調に消化し、徐々に自信も取り戻していった様子だが、事前テストでの転倒の影響がマシンに出始めまた時間を削られる・・・。ライダーには申し訳無いことをした。迎えた予選。勢いよく飛び出していく光来だったが徐々に自己ベストを更新するも55秒台に入ってこない。うまくペースを掴めないまま30番手と沈んでしまった。それでも懸命に決勝を見据えるチームはポジティブだった。決勝日。朝フリーに軽くマシンに変更を加え、いよいよ光来にとっては初めてのST600レースがスタートした。抜群のスタートを切り、1周目が終わり戻ってくる頃には22番手あたりまでジャンプアップ。そこから自力に勝るライダーに前を行かれてしまうが、必死に食らいつく光来。ペースは一定で上がりも下がりもしない状況。徐々に後方のライダーが追いついてきてバトルとなるが引かない。負けん気は強い。最終ラップ前に1台にパスされてしまうが、最終ラップに再逆転。内容も非常に深みのあるレースで19位にてゴール。ポイントは獲得しました。
土曜日に予選決勝が行われるMFJカップJP250クラス。今年から中村龍之介を起用して参戦。マシンは遅れに遅れて完成したのが3/30。シェイクダウンは3/31。そしてレースウイーク。搬入日に塗装から上がったカウルを装着しフィッティングするというこちらも中々のスケジュールでの開幕戦となった。初日から総合5番手ほどでタイムを刻む龍だったが14秒台に中々入らない。テクニカルサポートで今年からN-PLANレーシングさんが帯同してくれており、少ない時間で綿密な戦略とマシンセットの確認。徐々にCBR250RRにも慣れ、迎えた予選。ポジション取りを間違え、中々タイムが上がらない。集団の前に出てしまって後ろを引っ張ってしまう中、再度ポジションを入れ替えたがペースの遅いグループに飲まれてしまい、結果として9番手。3列目からスタートすることになった。全クラスの予選が終わりJSB1000のレース1が終わった最後に迎えた決勝レース。ローンチは使わずクラッチスタートを切った龍は後退・・・序盤飲まれてしまったが1周目にポジションを回復しトップグループへ。5台のグループは終始笠井選手がレースをリード。龍之介は終盤にグループの前に出てトップのマシンとの距離を詰めて行く。ラスト2ラップで一騎打ちとなり最終ラップにトップを狙いに行くが、ジリジリと離され、惜しくも2位でゴール。テストの内容やマシンデリバリーの遅れを考えると非常に良い結果となった。本人は本気で悔しがっていたけどね。そりゃそうか。

ENDLESS TEAM SHANTIの全日本開幕戦が終わりました。今年も多くのご協力を賜ることが出来て開幕戦を終えることが出来安堵しております。まだまだライダー/マシン共に開花はもう少し先になりそうですが、次戦のSUGO戦ではもてぎでの結果以上を求めチーム一丸となり戦って参ります。ありがとうございました。
Photo by KIKUCHIsan SPL THX